ロードバイクは運動が苦手でもできる?|謎マナーと知識マウント

結論
- ロードバイクはジャンプもフェイントも要らず、ペダルを回せば進むスポーツ。運動が苦手でも、40代から始めても、数年で100km・200kmを走れます。
- ただ、パワーやケイデンスなど数字で測れるぶん、「ケイデンス90が正解」のように数字が唯一の答えにすり替わり、謎マナーや知識マウントが生まれやすいのです。
- データや知識は楽しむための道具で、他人を測る物差しではありません。ペダルを回せば進む、その単純さを思い出したいところです。
ロードバイクは、スポーツの中でもかなり入口の低いスポーツです。でも最近、その「誰でも始めやすい」という魅力が、少し変わった文化を育ててしまったのでは、という話を見かけました。この動画では、ずんだもんたちと一緒に、それを4つのポイントで掘り下げています。
Q. 運動が苦手でもロードバイクはできる?
A. できます。 ロードバイクは野球やサッカーとは違います。
- ボールを使わない、瞬時の判断も要らない
- ジャンプもフェイントも、相手との接触もない
- ペダルを回せば前に進む。それがすべて
体育が苦手だった人、運動部にいなかった人、大人になって初めて自転車を買った人も大勢います。30代、40代から本格的に始める人も多く、数年あれば100kmも200kmも走れるようになります。40代から始めて1年でセンチュリーライド(160km)という人もいます。後からでも十分間に合う。それが最大の魅力です。
Q. なのに、なぜ細かいルールや数字の話が多いの?
自転車は機械でもある
学生時代にスポーツの中心にいなかった人、機械や数字や理屈が好きな人。そういう人と自転車は、とても相性がいいのです。自転車はスポーツであると同時に機械だからです。
- ギア比、ケイデンス、心拍数、パワー、空気圧、重量……
- 「今日は調子がいい」という感覚すら、ワット数で見えてしまう
- ヒルクライムをやる人は、ボルト1本の重さまで気にする
野球でバットのスイング角度の効率を自慢する趣味の人はまず見ませんが、ロードバイクでは週末サイクリストがケイデンスやFTPを真剣に話します。それも面白さの一つです。
数字が「唯一の正解」に化ける
本来、科学やデータは自転車を楽しむ道具です。ところが数字で説明できると、まるで正解が一つあるように錯覚しがちです。
| よく言われる「正解」 | 実際は |
|---|---|
| ケイデンスは90前後が正しい | 最適なケイデンスは人によって違う |
| サドル高はこの計算式で出す | 身長が同じでも柔軟性で合わないことがある |
| 巡航速度はこれくらいが妥当 | 状況や目的、体で変わる |
これは学校の勉強に近く、公式を覚えて数値を入れて答えを出す、スポーツというより問題集です。テストで正解を出すのが得意な人ほどはまるのかもしれません。
Q. 謎マナーや知識マウントはなぜ生まれる?
「サドルバッグは格好悪い」「スタンドを付けるな」「チェーンはこう洗え」「ウェアはこう着ろ」。安全に関わるものはもちろん必要ですが、誰が困るのか分からないものも混ざっています。SNSで、サドルバッグが付いているだけで叩かれることもあります。
かつて身体能力で評価される世界になじめなかった人が、今度は知識や規則で序列を作ろうとしている。そう考えると、少し腑に落ちます。乗るのがうまいことより、正しい知識を知っていることが権威になる、いわゆる知識マウントです。
入口は広いのに、出口で試験される。それでは本末転倒です。
Q. じゃあ、どう楽しめばいい?
本来、自転車はもっと単純なものです。
- 乗って、ペダルを回して、遠くへ行く。疲れたら休む
- ケイデンスが75でも105でも、本人が快適ならそれでいい
- ジャージでもTシャツでも構わない
- 体力がなければ10kmから始めればいい。60代から始めて毎週100km走る人もいます
データや知識を否定する必要はありません。うまく使えば自転車はもっと楽しくなります。ただ、数字は自分を知るためのもので、他人を測る物差しではないのです。
まとめ
- ロードバイクは運動が苦手でも、大人になってからでも始められるスポーツ
- 機械でもあるので数字で測れる。それが面白さでもある
- ただ、数字が唯一の正解にすり替わると、謎マナーや知識マウントが生まれやすい
- データは楽しむための道具で、他人を試す資格試験ではない
- 誰かを試す物差しにせず、自分のペースで楽しむのが一番。乗り方の基本はペダリング入門へ
よくある質問
運動が苦手でもロードバイクは始められますか?
始められます。ボールを使わず、瞬時の判断や相手との接触もなく、ペダルを回せば進むスポーツです。体育が苦手だった人や40代から始めた人でも、数年あれば100km、200kmを走れるようになります。
ケイデンスは90が正しいのですか?
最適なケイデンスは人によって違います。90という数字だけが一人歩きしがちですが、ケイデンス75でも本人が快適ならそれでいいのです。
ロードバイクにはサドルバッグやスタンドを付けてはいけないのですか?
安全に関わらないことなら、気にしなくていいと思います。暗黙の了解のようなルールも多いですが、誰が困るのか分からないものも混ざっています。自分のスタイルで楽しめば十分です。
動画で見る
この記事の元になった動画です。実際の動きは映像のほうがずっとわかりやすいので、ぜひあわせて見てください。