ロードバイクは105を選ぶべき?|ティアグラ・ソラとの違い

結論
- 105はダメでも不要でもなく、選ばないと損でもありません。現行105は12速・Di2・油圧ディスクで、10年前の最上位デュラエースに匹敵する性能です。
- 100km以上のロングライドやヒルクライムをするなら、細かいギア比やDi2・油圧ディスクの恩恵が大きく、105を選ぶ価値があります。
- 通勤・通学や30km未満の街乗りなら、ティアグラやソラで十分すぎるほど。大事なのは名前ではなく、自分に必要な性能と予算です。
ロードバイクを買おうとすると、たいてい言われる言葉があります。「とりあえず105にしとけば間違いない」。私も初めてのロードバイクは迷わず105を選びました。理由は特になく、欲しかったデローザに105しかなかったからです。でも今振り返ると、「なぜ105なのか」という問いは思っていたより複雑でした。この動画では、その105信仰を一度きちんと解体しています。
Q. シマノのコンポのグレードは?
ロード用コンポは、ざっくり次のような階層になっています。
- デュラエース(最上位)
- アルテグラ
- 105(本格派の入口と言われる)
- ティアグラ
- ソラ
Q. 105と下のグレードは何が違う?
| 項目 | 105 | ティアグラ | ソラ |
|---|---|---|---|
| 変速段数 | 12速 | 10速 | 9速 |
| 大きいほうのスプロケット | 34Tまで | 34Tまで | 32Tまで |
| 電動変速(Di2) | あり | なし | なし |
| 油圧ディスク | あり | あり | 機械式ディスクまで |
ギアの細かさ
下のグレードほどギアの間隔が飛び飛びになります。平坦でよく使う真ん中あたりのギアで、変速した瞬間に脚にぐっと来ます。ヒルクライムでは特に響き、勾配10%を超えると28Tではきつく、30Tや34Tがあるとだいぶ楽です。若いうちは気にならなくても、年を重ねるほど細かいギア比の差が効いてきます。
Di2(電動変速)
機械式でも十分走れます。ただ、一度Di2を経験すると、ボタンをポンと押すだけの軽さに慣れてしまい、機械式の長いストロークが面倒になります。特にフロント変速は指の力が要るので、指が短い人や女性には負担が大きいそうです。
ブレーキ
長い下りでは油圧ディスクの安定感が段違いです。冬に指がかじかんだ状態で機械式を操作するのは、想像以上にしんどいものです。
Q. 「105ならアップグレードしやすい」は本当?
事実です。105ならディレイラーやクランクだけを後からアルテグラなどに交換できますが、ティアグラやソラは互換性がなく、上げるなら一式交換になります。
ただし落とし穴があります。
- 買う段階で、将来アップグレードするかどうか分かる人はほとんどいない
- 続くかどうかも、乗り始めてみないと分からない
- 完成車だと、105とティアグラの価格差は思ったほど大きくないこともある。一方で105のDi2・油圧ディスク完成車は30万円前後から
Q. ロードバイクは高くなりすぎ?
よく「ロードバイクは高すぎる」と言われますが、それは錯覚だと思います。ロードバイクそのものが高くなったのではなく、実現できる性能の上限が猛烈に上がったのです。
- 2010年代半ばの最上位デュラエースは11速。Di2は高級車の象徴でした
- 今の105は12速で、Di2も油圧ディスクも選べ、レバーのリーチ調整もできる
重さだけなら昔のデュラエースが有利な部分もありますが、何ができるかで見れば、今の105は10年前のトップグレードの領域です。パソコンと同じで、20年前の最高級より今の中級機のほうが速い。それを「パソコンが高くなった」とは言いませんよね。
今のトップモデルの値札ばかり見ていると、この技術進歩の恩恵が見えなくなります。
Q. 結局、105を選ぶべきなのは誰?
| 105がおすすめ | ティアグラ・ソラで十分 |
|---|---|
| 100km以上のロングライド、峠やヒルクライムをする | 通勤・通学、30km未満の平坦な街乗り |
| 休日のサイクリングやグループライドをしたい | 駅や職場に置く(盗難・雨のリスク) |
| 将来アルテグラやデュラエースに上げたい | 上げないと決めている |
| 予算に余裕がある | 予算を抑えたい |
いずれ長い距離を走りたいなら、最初から105にしておくのが得策です。ただ、脚力に自信がある人は重いフレームでも速い。機材より自分を鍛えるほうが最終的には重要です。
まとめ
- 105はダメでも不要でも損でもない。105にしないと損、でもない
- 今の105は10年前のトップグレードに匹敵する性能を中級の価格で手に入れられる
- ロングライドやヒルクライムなら105の恩恵は大きい
- 通勤・街乗りならティアグラやソラで十分すぎるほど
- 105という名前より、自分が欲しい性能と予算を冷静に見極めるのが一番損をしない選び方
- シマノのグレードについてはシマノのコンポ解説もどうぞ
よくある質問
初めてのロードバイクは105を選ぶべきですか?
いずれ長い距離を走ったり山を登ったりしたいなら、最初から105にしておくのがおすすめです。通勤や街乗りが中心なら、ティアグラやソラでも十分快適です。
105とティアグラ、ソラの違いは何ですか?
現行の105は12速、ティアグラは10速、ソラは9速です。105には電動変速のDi2があり、105とティアグラには油圧ディスクがあります。下のグレードほどギアの間隔が広く、変速したときに脚に来やすくなります。
105ならあとからアップグレードしやすいのですか?
105は上位グレードと互換性があり、ディレイラーなどを個別に交換できます。ただ、買う時点で将来アップグレードするかどうか分かる人はほとんどいません。上げないと決めているなら、下のグレードで十分です。
動画で見る
この記事の元になった動画です。実際の動きは映像のほうがずっとわかりやすいので、ぜひあわせて見てください。