ジャイアント TCR 2027年モデルの価格は?|グレードの違い

・ 三岡慶利

動画「TCR 2027年モデル:値上げ、SL PRO 無印ADVANCED、グレードの違い」のサムネイル

結論

  • TCR 2027年モデルはフレームはそのままで、価格とコンポの組み合わせが変更。SLは115万5,000円〜154万円、PROは77万円〜115万5,000円、無印ADVANCEDは29万7,000円〜57万2,000円に値上がりしました。
  • 無印ADVANCEDは0〜3の4グレード。同じカーボンフレームでも、105 Di2かどうか、ホイールがカーボンかアルミかで価格が大きく変わります。全モデル30Cタイヤが標準です。
  • 予算重視ならADVANCED 3(新型ティアグラ)、電動変速を体験するならADVANCED 1 KOM、フレーム重視ならSL。初めての1台ならADVANCED 3で十分です。

ロードバイクの定番中の定番、ジャイアントのTCR。もう10世代目に入り、ヒルクライムもクリテリウムもロングライドもこなすオールラウンドなレースバイクです。プロの世界でもチーム・ジェイコ・アルウラが使っています。

2026年9月4日から2027年モデルが発売されましたが、フレームは変わっていません。変わったのは価格とコンポの組み合わせ、つまり値上げです。

Q. どれくらい値上がりした?

グレード 2026年モデル 2027年モデル(動画時点)
SL 110万円〜148万5,000円 115万5,000円〜154万円
PRO 71万円台〜104万円台 77万円〜115万5,000円
ADVANCED(無印) 27万5,000円〜55万円 29万7,000円〜57万2,000円

TCRは世界中で売られているので、世界共通の価格に合わせています。円がどんどん弱くなる一方、世界的なインフレで物価は上がり続けるので、ドル建ての価格が変わらなくても円ではこうなってしまいます。同時にDefyやContend SLも価格改定されています。

Q. SLはどんなグレード?

一番の見どころは、シートポストがフレームと一体になっていること。UCIプロが乗るような作りで、見た目からして別格です。ジェイコ・アルウラもレースではこのSLに乗っています。完成車は5色、フレームセットは3色。日本で展開する完成車はSL 0とSL 1の2つだけです。

モデル 価格 構成
SL 0 154万円 デュラエースDi2、カデックスの上位ホイール
SL 1 115万5,000円 アルテグラDi2、パワーメーター内蔵
SLフレームセット 52万8,000円 3色

Q. PROはどんなグレード?

モデル 価格 構成
PRO 0 Di2(デュラエース) 115万5,000円 デュラエースDi2、SL 1と同じホイール
PRO 0 AXS 104万5,000円前後 スラム・フォースAXS(電動)
PRO 0 Di2(アルテグラ) 93万5,000円前後 アルテグラDi2、パワーメーター付き
PRO 1 77万円 105 Di2(R7100系)
PROフレームセット 33万円 —

PRO 0のデュラエース組は、SL 1と同じ値段です。SL 1は上位フレームにアルテグラ、PROは下位フレームにデュラエース。フレーム重視かコンポ重視か、悩ましいところです。

スラムの電動コンポは、上からレッド、フォース、ライバルの3段階。フォースは値段と性能のバランスがいいグレードです。ちなみにeTapは電動変速の呼び方で、AXSはそれを含むスラムの仕組み全体の名前、とざっくり理解すればいいと思います。

Q. 無印ADVANCEDの違いは?

ジャイアントで「ADVANCED」と付くのはカーボンフレームのモデルです。無印ADVANCEDは0〜3の4グレードで、フレームとフォークは全部同じ。違いはコンポとホイールです。

モデル 価格 コンポ ギア ホイール
ADVANCED 0 57万2,000円 105 Di2 52-36T × 11-34T カーボン
ADVANCED 1 KOM 46万2,000円 105 Di2 50-34T × 11-36T アルミ
ADVANCED 2 KOM 36万円前後 105 機械式 1と同じ 1と同じ
ADVANCED 3 29万7,000円 新型ティアグラ(2×11速、機械式) カセット11-36T アルミ
  • 0と1 KOMの差は、ほぼカーボンホイール代とギア構成
  • 2 KOMから機械式になる。電動は指一本で変速でき、一度慣れると「二度と機械式に戻れない」とよく聞きます
  • ADVANCED 3の新型ティアグラはカセットが11-36Tだけ。中途半端なホイールより割り切ったホイールのほうが、いずれ新しいものを買うときにもったいない感がありません
  • 純正タイヤは0〜3すべて30C。カーボンのTCRが純正で30Cを履く時代です

KOMって何?

KOMはキング・オブ・マウンテン(山岳賞)のこと。ただジャイアントのKOMは、トップのSLには付いておらず、ワイドで低いギアを付けたモデルに付けた名前です。

低いギアは、乗れている時期には不要かもしれません。でも大人になると、仕事や子育てで乗れない時期もあります。1〜2年ぶりに太った状態で乗っても、低いギアがあれば足をつかずに登り切れる。考え方しだいです。

Q. どれを選べばいい?

こんな人 おすすめ
予算を気にしない SL 0(シートポスト一体の見た目は別格)
予算重視で入門したい ADVANCED 3(ティアグラでも十分戦える)
バランス重視・電動変速を体験したい ADVANCED 1 KOM(105 Di2が46万2,000円)
レースに本気で出たい PRO 0(あえてスラムを試すのも面白い)

初めての1台ならADVANCED 3で十分です。まずはロードバイクに慣れることが大事。2台目、3台目で好みがはっきりしてきたらPRO以上を。値上がりは事実ですが、選択肢はかなり幅広いです。

同じフレームでもコンポとホイールでここまで価格が変わるのは、初心者ほど驚くと思います。自転車の価格に占めるコンポなどの比率は、驚くほど高いのです。コンポ選びの考え方は105を選ぶべき?もどうぞ。

まとめ

  • TCR 2027年モデルはフレーム据え置きで、価格とコンポの組み合わせが変更
  • SL 115万5,000円〜154万円、PRO 77万円〜115万5,000円、ADVANCED 29万7,000円〜57万2,000円
  • 無印ADVANCEDは同じカーボンフレームで、コンポとホイールで価格が変わる
  • 全モデル30Cタイヤ標準。KOMは低いギア付き
  • 初めての1台ならADVANCED 3、電動を試すならADVANCED 1 KOM

よくある質問

TCR 2027年モデルの価格はいくらですか?

動画時点で、SLが115万5,000円〜154万円、PROが77万円〜115万5,000円、無印ADVANCEDが29万7,000円〜57万2,000円です。前年モデルからどのグレードも値上がりしました。最新の価格は公式サイトで確認してください。

TCRのSL1とPRO 0 Di2(デュラエース)はどちらがいいですか?

同じ115万5,000円で、SL1は上位フレームにアルテグラ、PROのデュラエース組は下位フレームにデュラエースです。フレーム重視ならSL1、コンポ重視ならPROという選び方になります。

TCRのKOMモデルとは何ですか?

ADVANCED 1 KOMや2 KOMのように、ワイドで低いギア(コンパクトクランクと11-34T以上のカセット)を付けたモデルです。しばらく乗れなかった時期の後でも、足をつかずに登り切りやすくなります。

動画で見る

この記事の元になった動画です。実際の動きは映像のほうがずっとわかりやすいので、ぜひあわせて見てください。

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