ペダリング時の足首の角度|100°固定で疲れない理由

・ 三岡慶利

動画「🔰 [脱初心者] ペダリング入門 4、足首の角度、疲れずに100キロ以上を走ろう」のサムネイル

結論

  • 足首の角度はほとんどどうでもいい。ただし足首で踏み下ろしたり引き上げたりする、無駄な動かし方だけはしないことが重要です。
  • 基本の角度は90°より少し開いた約100°。自然な角度で、膝が左右に回りにくく、サドルも少し高くできます。
  • 足首が動くこと自体は問題ありません。足首を使おうとして動くのはNG、脚全体を回した結果として動くのはOKです。

ペダリングのとき、足首の角度はどうすればいいのでしょうか。この動画は、100km・200kmを疲れずに走るためのペダリング入門シリーズの一本で、足首についてお話ししています。

前提として、私はのんびりだらだら長距離を楽しむおっさんホビーバイカーです。スプリントやタイムアップにはほとんど興味がなく、いかに疲れないかにフォーカスした個人的な意見としてお聞きください。

結論:足首はほとんどどうでもいい

いきなり結論ですが、足首なんてほとんどどうでもいいと私は思っています。

ただし重要なことが一つだけあります。無駄に動かさないことです。この動画では次の3点をお話しします。

  • おすすめの基本角度とその理由
  • ペダルが回る中で、足首が動かない位置と動く位置
  • 同じように動いていても、OKな理由とNGな理由があること

足首の関節はペダリングに要らない

ペダリングに絶対必要な関節は、股関節と膝です(上体を使うなら腰や肩まわりも)。足首の関節がなくても、ペダリングはできます。すねに直接ペダルが付いていても回せますよね。

ペダリング入門でお話しした基本は、前の足(踏み足)を踏み下ろす力を一切使わないことでした。足首も同じです。

  • 下死点付近で足首を伸ばしてペダルを押し下げるのはタブー
  • 後ろの足(引き足)を上げるときに、足首を縮めて引き上げるのもダメ

足首で踏んだり上げたりすると、**こむら返り(筋けいれん)**を起こしやすく、長距離では本当に走れなくなります。

おすすめの角度は約100°

足首の基本角度は約100°、つまり90°よりも少し開いた状態です。98°でも105°でもなく100°、という意味ではありません。このくらいの角度で、無駄に動かさない程度の意識で十分です。

100°をすすめる3つの理由

理由 内容
1. 自然な角度 足首を伸ばしきるのも、つま先を引き上げきるのも筋肉を使う。その中間の自然な角度が、90°より少し開いた状態
2. 膝が左右に回りにくい すねの骨や腱の付き方の構造上、少し開いておくと膝がねじれにくく、膝の痛みを防げる
3. サドルを高くできる 足が少し長くなったのと同じ効果で、サドルを少し上げられる。サドルは高いほうが脚を回しやすい

一応の注意点として、上死点で太ももをもう少し高く上げる必要が出るので、股関節の角度はわずかに狭まるかもしれません。ただ、座り方などで十分吸収できる程度です。

サドルの上げすぎには注意

サドルを上げると脚がぐんぐん回るようになりますが、骨盤が左右に傾くほど上げてはいけません。座る位置や骨盤の角度を変える自由がなくなってしまいます。高さは、前後位置やどこに座るかとセットで調整してください。詳しくはポジションとフォームでもお話ししています。

動いてもいいけれど、理由が大事

足首は「なんとなく一定」で十分です。がんばって動かさないよう意識しすぎる必要はありません。力を抜いて少し開いておけば、そんなに動かないものです。

シッティングのとき

クランクの前側を回っている間は、自然に100°のまま動きません。一方、下死点を過ぎて後ろ側に回ったあたりで、足首が少し閉じてペコッと動くことがあります。

  • NG:足首の力でペダルを引き上げようとして閉じている
  • OK:下死点付近で脚全体を後ろ向きに動かそうとした結果、足首が閉じている

見た目はまったく同じでも、理由によって良し悪しが分かれます。上死点付近で軽く「送り出し」をかけて足首が動くのも、問題ありません。

ただし、この後ろ向きの力や送り出しを積極的に入れると、巡航速度がぐんぐん上がる代わりに疲れやすくなります。「そうしましょう」ではなく「そうなっても構わない」という位置づけです。

ダンシングのとき

激坂で使う怠け者ダンシングでは、足首はベコベコ動いて構いません。3時以降は前足にかなり体重を乗せ、5時以降は後ろ向きの力を入れるので、結果として足首は閉じてしまいます。これも足首を使っているわけではなく、理由があって結果的に動いているだけです。

まとめ

  • 足首はほとんどどうでもいい。ただし無駄に動かさない
  • 足首で踏み下ろす・引き上げるのはタブー(こむら返りの原因にも)
  • 基本角度は約100°(90°より少し開いた自然な角度)
  • 100°の利点は「自然」「膝が回りにくい」「サドルを少し高くできる」
  • 動いてもOKかどうかは理由しだい。脚全体を回した結果ならOK
  • これがベストとは言いませんが、この程度の意識で200km・獲得標高2000mを疲れずに走れます

よくある質問

ペダリングで足首は固定したほうがいいですか?

がっちり固定しようと意識する必要はありません。約100°を目安に「なんとなく一定」で、足首で踏んだり引いたりしなければ十分です。

アンクリングはしたほうがいいですか?

のんびり長距離を走るなら、足首で踏み下ろす・引き上げる動きは使わないほうがいいと考えています。こむら返りの原因にもなり、長距離が走れなくなります。

足首の角度はなぜ100°くらいがいいのですか?

力を抜いた自然な角度が90°より少し開いた状態だからです。加えて、膝が左右に回りにくくなり、足が少し長くなるのと同じ効果でサドルを高くできます。

動画で見る

この記事の元になった動画です。実際の動きは映像のほうがずっとわかりやすいので、ぜひあわせて見てください。

  1. 1:25 最初に結論
  2. 3:11 シッティング時と...
  3. 6:06 足首は要らない
  4. 8:32 オススメ角と理由
  5. 12:42 動いてもいいけれど
  6. 16:47 ダンシング時
  7. 19:08 まとめ

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